月の輝く夜に 

月に輝く夜に

□月の輝く夜に/MOONSTRUCK(アカデミー賞・主女・助女)
・1987/102/アメリカ
・監督:ノーマン・ジュイソン 
・出演:シェール/ニコラス・ケイジ/オリンピア・デュカキス/ヴィンセント・ガーディニア/ジュリー・ボヴァッソ/ジョン・マホーニー
<感想>
NYのとあるイタリア系ファミリーのドタバタを描いたラブコメディ。
ロレッタは未亡人。旦那に死なれて以来なんとなく後ろ向きに生きてきた。ロレッタの父親は浮気をし母はそれに泣かされ祖父は今や夜中の犬の散歩だけが生き甲斐。ある日幼なじみ(40越え未だ独身)にプロポーズされたロレッタは「別にいいわよ」と結婚を了承する。「今度こそ悪運のない幸せな結婚を来るわ」と淡々と語るロレッタ。

ところが幼なじみは母親が危篤と故郷シシリーに行ってしまう。母親が死んだら結婚すると決めた二人だが幼なじみは不仲の弟を結婚式に招待したいので説得して欲しいとロレッタにお願いする。
隠して幼なじみで今や婚約者となった彼の頼みを聞くために彼の弟ロニーに会ったロレッタはなんとロニーと恋に落ちてしまう。


普通こういう展開だと腹が立つものだがこれは違う。ああイタリア系。家族を大切にするからこそ好きになっても別れようとするロレッタ。兄に告白しようとするロニー。イタリア社会では兄の婚約者を寝取るなんて命がけだ。

なぜ真実の愛に出会うまで待たなかったのかと後悔するロレッタ。冴えない彼女が美しく変貌するところでまさにタイトルを感じる。これは月がかけた魔法なのだ。月の輝く夜に自分の心を見つめ直してごらん。そこに一体なにが見える?
ロレッタ演じるシェールの演技は素晴らしい。
なによりこの映画は脇も輪をかけて素晴らしい。いくら文字で書いても伝わらないだろうが母の女学生に手を出してはふられる大学教授との邂逅、揺れる心、人妻よと去っていく表情、最後の浮気を諭すシーンなどがたまらなくいいのだ。更に祖父がいい味を出している。

素晴らしいなあと思った二人は案の定アカデミー賞を取っていた。不倫ではないがそれに近い恋愛モノなのに素直に感動するめずらしい映画なのは幼なじみが当て馬というよりも幼なじみもロレッタよりママ主義で、更にいえば節度もある家族映画だったからだろう。オペラも感動的。ちなみにラストは笑って泣けるぐらい素敵なお約束ハッピーエンドなので安心してどうぞ。

ああ、ロニーはニコラス・ケイジだが別に気にならない。だってそもそも彼はイタリア系。こういう映画に混ざるとすごく自然だったよ。

[ 2006/12/03 23:07 ] 映画感想つ | TB(0) | CM(0)
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Author:みちにおちてたぱん
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