噂の二人 

噂の二人

■噂の二人/THE CHILDREN'S HOUR
・1961/108/アメリカ
・監督:ウィリアム・ワイラー
・出演:オードリー・ヘプバーン/シャーリー・マクレーン/ジェームズ・ガーナー
<感想>
カレン(オードリー)とマーサ(シャーリー)は学生時代からの親友で寄宿舎を経営していた。彼らは地元からの信頼も厚くカレンには有力者の恋人もいた。しかし有力者のひとり、ティルフォード夫人の孫娘を引き取ったときに悲劇が訪れる。
邪悪な子供の嘘によって同性愛の噂を立てられ言われない迫害と差別を受けすべてを失う女性の悲劇。

いやーすごいね、子供がすごいね。メリーって少女は邪悪だね。病的なほど我が儘で叱られるのも我慢ならない嘘つき少女。しかも手癖が悪くて人のものを盗むと来た。これが甘やかされて信じられて町全体がこの子供を信じて主役二人がひどいことになる。

カレンは婚約破棄、マーサは自殺…… 強さで乗り越えて最後には人生を立て直すという映画でもあるけど、全然スッキリしない不快感100%映画。救いはメリーの嘘が最後にばれてティルフォード夫人が謝罪に来るところ(でも少女が来ないのがムカツク)

新聞広告も載せて賠償金も払いますに「あなたの良心のためですか。お金さえ出せば夜枕を高くして寝ることができますね」と言うのも当然。ティルフォード夫人の気持ちもわかるんだが実際このふたりの女性はあまりにも悲惨。失ったものが多すぎた。ラスト振り返らずに町を去るカレン。私だったら腹が立って仕方なかったろう。しかしメリーはどうなったんだ。無罪放免だったらムカツク。こんな頭のおかしい娘は更正も不可能だろうから永遠に座敷牢に閉じこめておけ、寄宿舎なんか入れたらまたろくでもないことをするのは100%確実だと映画なのに憤っていた。

とにかくかなり不快感が高い。マーサの告白も周囲がああなったせいで混乱したとしか思えないしなあ。一種のノイローゼだよね。なんかの錯覚なのになあ。あまりにもかわいそう、あまりにも。


[ 2006/12/04 00:12 ] 映画感想う | TB(0) | CM(0)

運命の逆転 

運命の逆転

□運命の逆転/REVERSAL OF FORTUNE(翻弄される演技力)
・1990/112/アメリカ
・監督:バーベット・シュローダー 
・出演:ジェレミー・アイアンズ/グレン・クローズ/ロン・シルヴァー
<感想>
実話。
1980年のクリスマス、妻を殺そうとしたとクラウス・フォン・ビューローという富豪が告訴される。いったいだれが殺したのか本当の犯人は…… ハーバード・ロー・スクールの法学部教授アラン・ダーショウィッツは彼の弁護を引き受けることになる。

主人公クラウス・フォン・ビューローを演じるジェレミー・アイアンズが第63回アカデミー主演男優賞をこれで受賞した。確かに素晴らしいんだこれが。私はなんの先入観もなしに見たんだがあまりにも魅力的だった。物語はロン・シルヴァー演じるアラン・ダーショウィッツの方がメインでどっちかっていうと彼のが主役にしか見えないんだが、しかし主役はクラウス・フォン・ビューローで、その彼を演じるジェレミー・アイアンズのなにが素晴らしいって「本当に犯人なの? それとも無実なの?」と最後まで視聴する側を翻弄するところにある。

大袈裟な演技や台詞があるわけでなく、雰囲気が妻を愛しているような大切にしているような、されど孤独に縁にある男のような、またはすべてに投げやりになっている男のような、貴族的な退廃がでていて好きになろうとすると突き放されるような心地を味わってしまう。

弁護士側も素晴らしく「彼は有罪に違いない」と言う女性の学生にロンが「司法制度は君が考えているほど単純なものではない」と弁護士というものが一体どういうものかを説くシーン、無罪になり得る証拠を探っていくシーンは法廷ものが好きな人にはたまらないだろう。

ちなみに妻は今も植物状態、犯人は不明、そしてクラウス・フォン・ビューローは生きていて未だ離婚していない。愛していなかったのかもしれないがだれよりも愛していたのかもしれない。それを知っているのは植物状態の妻だけである。
[ 2006/12/01 17:17 ] 映画感想う | TB(0) | CM(0)
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Author:みちにおちてたぱん
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