
■かげろう/LES EGARES
・2003/95/フランス
・監督:アンドレ・テシネ
・出演:エマニュエル・ベアール/ギャスパー・ウリエル
<感想>
丁度ナチスドイツが侵攻してきた時代、フランスの田舎を舞台にした静かな逃避行。美しいオディールは13才の息子フィリップと7才の娘カティを連れて戦火から逃れていた。夫は戦争で死に逃げるしかないのだ。しかしその途中空爆で財産を失ってしまう。そして17才のイヴァンという青年に救われる。
最初は警戒しているがやがて住人がいなくなった村で彼らは生活を始める。
結構勿体ないなあ。なんかDVDジャケからでもエロチック映画のイメージが漂っていたが、なんかそんなことはなくてひたすら悲しい映画だった。「大人は判ってくれない」をちょっとミックスしたような感じというか、まさにタイトルのかげろうのまんまだった。
一応そういうシーンもあるけれどもそれは必要なことで、ラストの「あの子は逃げ延びたのよ」に悲壮なものを感じた。全然だれも救われない。悲しい。
イヴァンはまさにかげろうだったな。愛されず生きることをあっさりとやめて消えた。
今時こういう映画ってのも結構珍しいかもしれないけれどいい映画だと思う。救われない映画だけどギャスパー・ウリエルの演技も瑞々しい。