
☆穴/HOLES
・2003/117/アメリカ
・監督: アンドリュー・デイヴィス
・出演: シガーニー・ウィーヴァー/ジョン・ヴォイト/シア・ラブーフ
<感想>
期待せずに視聴したらとても面白かった映画。文句なくいい作品だった。
まず主人公はスタンリー・イェルツ4世という少年。ひいひい爺ちゃんがマダム・ゼローニから豚泥棒をしたせいで、一族に呪いがかかってやることなすことみんな不幸。父親3世はスニーカーの靴の匂いを取る発明に力を注ぐが泣かず飛ばずでアパートから追い出されそう。2世のおじいちゃんは愚痴ばかり。
で、4世の彼はある日道を歩いているとき拾ったスニーカーがなんとバスケの有名選手のものだったりして、冤罪を着せられてグリーンレイクキャンプキャンプに送られてしまう。着いた場所はほとんど強制収容所。そこで個性的な仲間に囲まれながら、朝から晩まで穴を掘ることを強制させられる。胡散臭いミスター・サーや怖い女所長は人格形成のためだというのだがどうやらなにかを探しているようだ…… 苦痛の連続の4世くんはそこでゼロというチビの少年と仲良くなっていく。
いやもう絶対にお薦め。桃とタマネギに思わず泣いてしまった。この映画は現在編とひいひいじいちゃんの豚の話、1世が当時一世を風靡した女盗賊キッシン・ケイト・バーロウに有り金全部を巻き上げられて砂漠に放置される話、昔のグリーンレイクでのキャサリン先生(桃ジャム名人)と黒人のサム(タマネギ売り)の悲しい恋物語、キッシン・ケイト・バーロウ(キャサリン先生)の孤独な最後が順繰りにやってくる。
一件バラバラに見えるんだけど全部がきっちり繋がっていて最後は思わず感動。特に全編通して「桃とタマネギ」が重要になっているんだよ。そして名前が4世なのも実にすごーい壮大な伏線になっている。それにプラスしてゼロを背負って山を登って歌を歌うシーンで…… これ以上は見て欲しい。4世とゼロの仲良しぶりも気持ちいい。最後はなにせお隣どうして幸せに暮らすしね。
こういう映画こそ本当は日曜洋画劇場で放映すべきだと思うんだけどな。児童小説のベストセラーと聞いて原作を買おうかなと思っている。特にキャサリン先生とサムの箇所は置き換えて楽しんだ。黒人のくせにという理由で保安官に殺されてしまう彼と、そのために凶悪な女盗賊になってしまう先生。最後に砂漠でサムの幻影を見て死んでいく。
いい映画なのに劇場未公開。ほんと知名度が低くて勿体ない。