
■11人のカウボーイ/THE COWBOYS
・1971/129/アメリカ
・監督:マーク・ライデル
・出演:ジョン・ウェイン/ロスコー・リー・ブラウン/コリーン・デューハースト
<感想>
牧場を経営するウィルは千頭を越える牛の大群を移動させるために悩んでいた。なぜなら時はゴールドラッシュ、いつものカウボーイたちがこぞって金の採掘に行ってしまったのだ。
しかたなくウィルは11人の少年たちを雇いカウボーイとして鍛え上げ旅に出発する。
これだけ書くとありがちな少年ものに見える。実際最初はそんな始まり方をする。だが今の私たちには及びもつかないことだがこれは大開拓時代、命を賭けて牛を守り戦うからカウボーイなのであって、ぼんやりと牛を運んでいけるわけではない。
前半は明るい展開だが後半からは怒濤の展開だ。少年のひとりがふとしたことで牛に押しつぶされて死んでしまう。牛を狙う悪党が現れて戦うもののなんとウィルが卑劣な手に掛かって死んでしまう。
そこから少年たちの戦いが始まる。いや、もうすでに少年ではないのだ。子供だと相手にもしていない悪党たちに復讐の牙を剥く彼らは大人になろうとしている。守られる存在であることは罪である。こんな地ではだれかのために強くなければならないのだという姿勢が強くでている。それがアメリカの大開拓時代である。野生の生き物が早く大人になるようにここでも少年たちは素早く成長する。
だから最後子供たちが復讐を遂げるのだ。
最後の顔はカウボーイの顔である。怯え守られていた少年たちはもうどこにもいない。
しんみりとした話なのだが、子供が大人になっていく過程を描いた映画の中ではよくできている。今だったらこんな映画はちょっと難しいかもしれない。
しかしラスト、あれっていいのだろうか。なんか全然死んでいないような気がしたのだが、途中で戻ってきそうでヒヤヒヤした。そして悪役のロングヘアーの前歯がちょっと出っ張っているのが気になった私は彼のことをおそ松くんのシェーの人に似ていると思ってしまった(笑)実際はハンサムな人だけどね。