
□バッファロー'66/BUFFALO '66
・1998/118/アメリカ
・監督:ヴィンセント・ギャロ
・出演:ヴィンセント・ギャロ/クリスティナ・リッチ
<感想>
ヴィンセント・ギャロの出世作。
ビリーは5年の刑期を終えて出所した。だが彼には行き場がなく両親には「仕事で遠くに行く。結婚した」とまで嘘をついていた。どうしようもない男のビリーはレイラという少女を誘拐し妻に仕立て上げる。そして奇妙な旅が始まる。
これはきっぱりハッキリ好みの別れる映画。嫌いな人には一切受け付けない。
でも私はこの映画結構好きだ。映画的にはどうかなと思うシーンが多々あれど、どうしようもない見栄っ張りで口先だけで弱虫で自分勝手で神経症っぽいビリーと、なにを考えているかわからない謎めいたレイラの組み合わせは味がある。
特にビリーがどうしようもない、本当にどうしようもない男なんだが、「あ、こいつ童貞だなあ」と思ってしまったり、両親を見ていると絶対的に愛情不足だったんだなあと思ったり、騙されたり失敗したりボーリングで喜んでいたり身代わりに刑務所に行ったりするのを見ているうちに「幸せになればいいのに」と思い始めてしまう。
ラスト20分は究極に素晴らしい。お風呂のシーンとベッドのシーンのセンスの良さ、これには脱帽。絶対的に女嫌いっぽい(というかまともな話が出来ない)ビリーとレイラの入浴シーン。膝を抱えちゃうビリーにまるで赤ん坊のようになるビリー。あまりの挙動に笑ってしまう。
それにしてもレイラちゃんがかわいくてかわいくて。あのムッチリがたまらない。彼女は私の超好みの女性だったので見ている間中カワイイを心で連発。ビリーもかわいくなってきたので「あーこんなアホでどうしようもない駄目なかわいいふたりが幸せになるように」と不安で死にそうだった。
いつ死ぬかいつ死ぬか緊張していた。なのでハッピーエンドでホッとした。
勿論ラスト死んでしまった方が名作になったとは思うがこれはこれでよし。なにがあるわけでもない淡々としたテンションの低さ、けれどこのグダッとしたセンスの良さはヴィンセント・ギャロの持ち味だろう。
それにしてもヴィンセント・ギャロの目のヤバサは演技なのか素なのか。素だとしたら続く作品の結末は言わずもがな、ああなって当然なのだ。